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限りの月
第10章 歪んだ愛
「ほ、本気でいってるの…?」

美織の声が震える。

『ああ、本気だ。俺を楽しませてくれよ、美織』

「…っ…」

哲はハンドルに寄りかかって、ニヤリと笑った。

(…む、り…そんなことっ…)

美織は哲から目をそらす。

『出来なきゃ、そうだな…店員の前でお前を犯す』

「!!」

美織の携帯を持つ手が震えた。

「そんなことっ…」

『ああ、店員に手伝わせるのもいいな』

「…っ…」

美織の身体がカッと熱くなる。

哲の要求が段々エスカレートしてきている。
今までのことを考えれば、多分この要求も脅しも…本気だ。

『さあ、どうする? 俺はどっちでもいいぞ』

言いながら、哲は運転席のドアを開けた。

ドクンッ…

美織の鼓動が、激しく高鳴った。
絶望する気持ちとは裏腹に、美織の下半身はカッと熱くなる。

「…っ…」

(なに、これ…私、興奮してるの…?)

有り得ない状況を想像すればするほど、美織の身体は敏感に反応する。

内股を伝って、何かが垂れてくるのを感じた。

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