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限りの月
第11章 二人の関係
美織は後部座席のシートに横になりながら、身悶えする。
「それは……無理やりつけられたのか? それとも、そういう趣味?」
「ち、違っ……」
美織は慌てて否定した。
こんなことになるなんて思いもよらなかった。
「はぁ……あんたはいつも危険に冒されてるな。スキだらけだ」
「……っ」
反論できない。
前回高田に襲われた時もスキがあったから危険な目に遭った。
「それを操作しているのは、まさか……城戸?」
「……私の……夫です……」
そう答えると、紫苑が黙ってしまった。
静かな車内にバイブ音が響く。
「城戸が……君の夫?」
「……はい……」
紫苑は前を向いていて、どんな顔をしているのかわからない。美織も夫と答えてしまったことで、複雑な気持ちになっていた。
「それは……無理やりつけられたのか? それとも、そういう趣味?」
「ち、違っ……」
美織は慌てて否定した。
こんなことになるなんて思いもよらなかった。
「はぁ……あんたはいつも危険に冒されてるな。スキだらけだ」
「……っ」
反論できない。
前回高田に襲われた時もスキがあったから危険な目に遭った。
「それを操作しているのは、まさか……城戸?」
「……私の……夫です……」
そう答えると、紫苑が黙ってしまった。
静かな車内にバイブ音が響く。
「城戸が……君の夫?」
「……はい……」
紫苑は前を向いていて、どんな顔をしているのかわからない。美織も夫と答えてしまったことで、複雑な気持ちになっていた。