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限りの月
第11章 二人の関係
(まさか、紫苑と哲さんが知り合いだったなんて……)

動揺が隠せない。
それに二人がどんな関係なのか気になる。

すると、バイブの振動は突然止まった。

「……んっ……」

中途半端にイケなくて、身体が疼いてしまう。

「止まったな。もしかしたら完全に途切れたのかも」

「え?」

「あんた、また……こっちの世界に来てしまったのかもな」

「!」

「覚えてる? ここのコンビニ、オレが働いてるとこなんだけど」

「え……」

そういえば山奥のコンビニだったのに、普通に住宅街の中にある。

「今日は休みの日なんだけど、なんとなく来てみたら、あんたがいるからびっくりした」

「じゃあ、哲さんは……」

「多分、向こうの世界であんたを探してるだろうな」

「!」

それなら相当やばい。
きっと今頃、血眼になって探してるに違いない。




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