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限りの月
第3章 すれ違い
「美織…何を考えてる?男のことか?」

哲は美織の胸を鷲掴みにした。

「ちがっ…凛音が…ひとりで可哀想だからっ…」
「凛音はひとりでも遊べる子だから心配するな 」
「でも、もう遅いし寝かしつけてから…」

「黙れ」

哲は力強く腰を打ちつけた。

「…っ!」

不意をつかれて、危うく声を出しそうになる。




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