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第4章 亀裂

美織は妙子をジッと見つめた。

「あたしもね、小学生の頃から広瀬のこと…好きだったの」


ドクン…


「だけど、広瀬は美織と仲良かったから、ずっと諦めようと思ってた」

妙子は氷の入ったアイスティーをストローでクルクルと回し始める。

「高校卒業して、今の会社に勤めだした時にね、偶然広瀬と出会ったの」
「！」
「広瀬は…ホストをやっていたのよ」


美織は目を見開いた。
中学の頃の広瀬からは全く想像できないからだ。