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限りの月
第4章 亀裂
「携帯は?かけてみたの?」

妙子は首を左右に振った。

「だめなの…何度かけてもつながらないの…」

妙子は頭を抱え込んだ。


「…ねぇ、美織。中学の時、よく広瀬と出かけてたよね?」
「う、うん…」

急に話を振られて美織はドキッとする。

「前に広瀬が言ってたの、“美織と不思議な体験をした”って…」
「…え?」


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