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限りの月
第4章 亀裂
写真を掴んだと同時に哲に腕を掴まれ、美織はベッドに押し倒された。

「俺に見られたくないってことは、やましいものなんだな?」
「痛っ…」

ギリッと哲の手に力が入る。


(私…なんで…)


美織自身も、自分の行動に驚いた。
この写真は大切なもの…なぜだか急にそう思え、体が勝手に動いたのだ。


「どうなんだ!答えろ!」
「…っ」

美織は歯をくいしばりながら、必死に抵抗した。



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