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限りの月
第5章 恐怖
「洗わなきゃ…」

美織は少しボーッとしたまま部屋を出た。
もしかして哲は一階に降りたのかもしれない…そう思いながら。


「哲さん?」

呼びかけてみるが返事はなく、どこにも姿はない。


一体どこにいったんだろう…
そう考えてると『ピンポーン』と玄関のインターホンが鳴った。


「あ…」



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