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限りの月
第5章 恐怖
出て行こうとするが、玄関の鏡で自分の乱れた姿を見てハッとする。

(ダメ…着替えなきゃ…)

美織は気付かれないように、風呂場に向かった。


胸元を引きちぎられたブラウスと、破れたストッキングを袋に入れてゴミ箱に捨てた。
下着を脱ぎ、シャワーを浴びる。

(哲さん…本当にどこにいったんだろう…)

美織の思考がハッキリとしてきた。



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