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限りの月
第6章 出逢い
「絆創膏と、消毒液もいるよな」
「高田くん、自分で買うからいいよ!」
「いいのいいの、これくらい」

高田はレジで会計を始めてしまった。
美織は財布を出そうとするが、「いいから」と止められる。

ふとレジの店員に目がいった。

(あれ…?)

どこか見覚えのある男性の顔にしばらく美織が見つめていると、その男性と目が合った。

(あ…)

胸がトクンと高鳴る。


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