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喘ぐなら、彼の腕の中で
第2章 私が2番目なの?


─── そう。

今、莉央が言った通り。

この半年間、彼氏だと思い込んでいた同じ部署の芹澤さんは
私と社内のデスクが隣りで、年は2つ上の先輩。

その芹澤さんと同期入社したのが、今このBARで隣りに座る莉央である。


………つまりね。

私と莉央は幼なじみな上に、勤務先まで同じという腐れ縁。
高校と大学は別だったし、その間もほとんど会わなかったから

入社式の後、名簿で名前を見つけて
社内で姿を確認した時は、お互いに開いた口が塞がらなかった。


まぁ、でも逆に言ってしまえば

幼なじみで、同じ会社。
それ以上でも、それ以下でもない。


ついでに補足しておくと

この男が俗に言うイケメンで、営業一課で成績トップの逸材でも

私にとっては単なる飲み友であり


莉央を恋愛の対象として見た事は、今までだって1度も無い。




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