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第2章 私が２番目なの？

「お前は元々泣くような女じゃねぇだろ」


・・・うっさいな。
分かってるわよ。

間違ってないから何も言い返せない。
今は誰でもいいから傍に居て欲しい気分だし、これ以上文句も言えない。


「 “ 沙月は割りきってると思ってた ” って言われたの」
「……！」
「つまり私は２番目ってことよね～～」


撃沈した体に酔いがまわって、カウンターに顎を乗せてそう嘆くと


「本命ではないとしても」


グデグデの私の隣りで、莉央が再び口を開く。


「お前は締まりもいいしエロい体してるからな。
芹澤がキープしたがるのも分かる」


……はぁ？


「なにその発言。
まるで抱いたことあるような台詞言わないでくれる？」

「へぇ、あの情熱的な夜を覚えてねーの」

「冗談やめて。
泥酔は何度もあったけど、それだけは絶対あり得ない…」

「じゃあ、抱かれてみる？」