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喘ぐなら、彼の腕の中で
第2章 私が2番目なの?


……は?
なんだって?


「一度俺に抱かれると、ヤミツキになるらしいぜ」

「……」

「金払ってでもいいから繋がりたいって。
どの女にもマジな顔して言われるから」


そう言って私の赤ワインを横取りした幼なじみを
蔑んだ目で見つめてみる。


………あくまでも、客観的な立場としての感想だけど


確かに莉央は、社内でも群を抜くイイ男だ。

イケメンの条件としてまずは顔。
莉央の場合はその整った顔もさることながら、全身から妙な色気を放っている。


一般的なモテ要素である、優しい・穏やかって表現は逆に似合わない。

センスの良い風貌に、どこかカリスマ性を漂わせる品格。
人を惹きつける美しい声に、巧みな話術による営業力。

仕事面でもあらゆる魅力を兼ね備えた、自他共に認める、“ できる男 ” だ。



………でも
だからといって遊び人が許されるわけではない。


と、私は思う。



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