この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第9章 胃薬と酔い止め


「女はね、体を重ねる相手に愛してほしいんだよ」


私の言葉に、莉央は大きく溜息を吐いた。


「だから俺は…」

「それだけじゃないよ。
体を重ねることで、幸せを感じれば感じる程
相手にもそうであってほしいって願うのよ」


莉央の深い瞳を真っ直ぐ見つめる。


「莉央は本当に大事に抱いてくれるし、それは伝わってくるけど
莉央自身の心が見えないのは……やっぱり寂しいよ」


本当は、他の女の気持ちなんて分からない。
でも、少なくとも私はそう思ってる。

莉央とこうして一緒にいて、知らなかった一面に気付く度に
あなたが隠す本心が何なのかを、教えてほしくなってしまう。


「……アホか。
どれだけ欲張りなんだよ」

「欲張りかな?」


私が聞き返すと、莉央もやっと私を見た。


「相手の気持ちを知りたいって思うのは、自然なことだよ。
優しく抱きしめてもらえたら、なおさら」

「……」

「それに、好きな人に限らず……自分にとって大切な人には、心から幸せになってほしいもの」



─── そう、私の願いは

あなたに “ 心 ” を知ってもらいたい。



「莉央、私はね。
莉央に、本当に好きな相手と繋がってほしいの………」





/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ