この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第11章 忘れられない日


「……っ///」


やっぱりお見通しか……
翔ちゃんも昔から見抜く力が鋭いもんね。

だけど

驚いたのはそっちじゃない。

だって………


「……莉央の、本当のお母さんは……?」

「………」


震える声で聞いた私の質問に、翔ちゃんは答えない。

少しだけ沈黙した後
視線を空に向けて、翔ちゃんはまた静かに口を開いた。


「うちの親父。
社長で仕事の鬼のくせに、やることはやってんだよなぁ。

あんなヤ○ザみたいな顔してんのに惚れっぽいから、常に別の女作ってたんだよ。
莉央がうちに来てからやっと改心したらしいけど」


「……!」


「だけど、それ以上に逞しいのが俺のおふくろ。
浮気不倫は覚悟の上で結婚を決めたって言ってたし、どーってことないってマジで全然気にしない性格なんだ。

だから、莉央の親権が親父になった時も、むしろウエルカムみたいに笑ってたしな」


唖然として言葉が出てこない。

莉央の過去を淡々と話す翔ちゃんは、本当にけろっとした顔をしている。


「呆れるだろ?
うち変な家庭なんだよね。

おふくろは莉央を本当の息子として出迎えたし、俺も兄貴も何の不満も文句も出てこなかった。
あの親父が頭を下げたから、子供ながらにも仕方ねぇなって」


「………」


「三兄弟の中であいつが1番イケメンだからな。
おふくろは今でも莉央にメロメロだよ」




/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ