この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
 - 中
 - 大
 - テキストサイズ
 
喘ぐなら、彼の腕の中で
第12章 心の傷
「いい根性してんな。
地球外生命体相手に、あれだけ戦ってやったのに礼のひとつも無しか」
「〜〜違っ……ん……!」
顔をぐっと引き寄せられて、唇が重なる。
「……っんん…!…待って…っ」
「待たない」
すぐに舌が入ってきて、同時に莉央の手が腰に回った。
支えてもらわないと、キスだけで腰が砕けそうになるって分かってるから
莉央はいつも強く私の体を引き寄せる。
「声出せよ沙月」
「……っ ん……や……」
「何抑えてんの? お前から誘ってきたんだろ」
莉央の片方の手が、ブラウスの上から胸を包み込んだ。
火照る体はそれだけでビクッと反応して、動きに合わせて熱を帯びていく。
「……っ」
上半身をテーブルの上に倒されて、莉央が覆いかぶさった。
……だめ。
このままじゃ流される……
「……莉央」
僅かに残る理性を引きだして
キスの雨が止んだタイミングで、私は静かに口を開いた。
「解毒剤、ちょうだい」

 作品検索
 しおりをはさむ
 姉妹サイトリンク 開く


