この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第12章 心の傷


「……莉央、違うよね?」


莉央がやっと私を見た。


「本当は “ 愛せない ” じゃなくて
“ 愛したらいけない ” って、思ってる」

「………!」

「いいのよ、莉央。
愛していいの。
人を好きになって、いいんだよ」


話している途中から、涙が零れた。

………莉央の闇。

それを取り除けるのが、私じゃなくてもいい。

私のことを、好きにならなくてもいいよ。


ずっと本当の自分を偽って、殻に閉じ込めている心を開放してほしい。

……あなたは、きっと誰よりも優しい心を持っている。


「……!」


莉央の指が私の涙をすくうように、そっと触れる。

私を真っ直ぐ見つめるその瞳が

急に、悲しい色に変わった。


「……それなら
なんであの時、俺の手を振り払ったんだよ」




/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ