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喘ぐなら、彼の腕の中で
第16章 先手必勝


「あの海なら、車は一度実家に置いてから行くか」
「……! う、うん!」
「……なに?」
「な、なんでもない!」


思惑通り、莉央の口から実家という言葉が出たからつい声が裏返ってしまう。

莉央は不審そうに横目で私を見ながらも、首を傾げて再び目線を戻した。


……いよいよだ。

段々と見慣れた景色になってきて、ドキドキと心臓が鳴り響く。

翔ちゃんは先に着いていることだろう。

貴重なお休みに彼だけ引っ張りだして、奥さんにはかなり申し訳ないけど
私の恋を応援してくれる味方がいてくれたら、それだけで心強い。


「お前、先に浜辺で降りる?」
「いえ! 一緒に行きます!」
「あっそ」


海を背にした緩やかなカーブを曲がると、石壁の中に瓦屋根が見えてきた。

門扉は開いていて、白い砂利が敷き詰められた広大な日本庭園。

その先にある純和風の家の隣りに、莉央は車を停めた。


………私の行動が、もしかしたら悲惨な結果になるかもしれないけど

ここまで来たら

もうやるしかない!





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