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喘ぐなら、彼の腕の中で
第3章 不変と豹変

「……はぁ……っ」
莉央が唇を離した時には
ぐったりして立ち上がれない程、私の体は火照っていた。
……たった5分程のキスだけで、こんなにも体の中心が疼いているなんて
理性は残ってるはずなのに、頭が真っ白で言葉が出てこない。
「……!」
気付いたら、ブラウスのボタンが外されていた。
「ちょ、ちょっと…」
「沙月。
女が1番美しい表情をするのは、どんな時だか分かるか?」
前がはだけて、露わになった私の下着。
更に躊躇なく、それを胸の下までずり下げられる。
「……1番美しい表情……?」
「 “ 限界を超える快感 ” によって
男の腕の中で喘ぐ時だ」
この男……いきなり何を言い出すの?
聞きたいのに、胸の先端をキュッと掴まれて
ヒヤッした冷たい感触で、体がビクッと仰け反ってしまう。
「世の中、色んな性癖を持つ奴がいるよな」
莉央は私の反応を見ながら、低い声で語り続ける。
「無理矢理犯して嫌がる女の顔を見て、悦ぶ男もいるらしいけど
そんな鬼畜は人間のクズだと思ってる」
「……!」
「SEXに苦痛は必要ない。
女が気持ちよさそうに喘ぐ姿を目に焼き付ける……それこそが
俺にとって最高の瞬間なんだ」
莉央は、私を見下ろしながらふっと微笑んだ。
「……これが
昨日言ってた、俺が女とヤりたい理由」

