この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第20章 2人の始まり


おととい沙月に買ってやったのと同じ、甘いカフェラテを飲みながら、木村は楽しそうにパソコンの画面を見せてきた。

キャラクターが勢揃いしたデスクトップ。

……つーかなんだよ年パスって。
1年中あの中にいるって刑務所並みだな。

男のくせに前からナヨナヨしてると思ってたが、まさかこんな近くにあの国の住人がいたとは……


「花畑やら未知の惑星やら、この会社には色んな物体が生息してるんだな」

「え?なんの話ですか!?」

「こっちの話。
お前そんなどうでもいいことより、金曜にヘマした契約書ちゃんとまとめたんだろうな?」


あ~そうだった~っとカバンをゴソゴソと漁る木村。

焦る姿を横目で睨みながら、パソコンのフタを開けると
コブタのぬいぐるみがデスクの端に転がり、横たわった状態で止まった。


「………」


熊のアトラクションに乗った時、このピンクの生物もやたら見た記憶がある。

………あのテーマパークを避けて生きてきた俺にとっては、当然こいつらに興味なんてねぇはずなのに

全体的にぷりっとした形に、円らな瞳……

至る所で甘い匂いがする残酷な環境だったけど、これを見ると少し気が紛れた気がする。


熊と豚と、もうひとつオレンジ色の奴が等身大で登場した時は

ガキみてぇに喜んで写真を撮る沙月の横で

不覚にも、なぜか俺まで胸が躍るような感覚に……




/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ