この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第20章 2人の始まり


「………宮本さん」


ハッと我に返って右隣りに目を向けると
契約書を手にぷるぷると震えた木村が、俺をうるんだ瞳で見つめていた。

そして、すぐさま満面の笑みで椅子ごと近付いてくる。


「わぁ~~俺今見ちゃいましたよ~~!
宮本さんの珍しい表情見ちゃいました~~!」

「うるせぇな!!
朝っぱらから叫ぶなボケ!」

「もしかして、もしかしなくても宮本さんも好きなんですね!?」

「好きじゃねぇよ!」

「いや好きですよ。
だって今すごく優しい眼差しで……しかも微笑んでいましたもん!」

「~~~っ」


興奮する木村から契約書をひったくると

パーテーションの向こう側からガタッと音がして
口元を押さえた沙月が立ち上がり、もう片方の手でグッと親指を突き上げた。


「……!!」


〜〜あの女!!
昨日の昼間まで散々イかせてやったのに、いい度胸してんなおい!

そのデスクの引出しに入っている弱みさえなければ……!


舌打ちをして睨みつけたけど
沙月は平然として座り直し、パーテーションの裏に消えた。




/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ