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喘ぐなら、彼の腕の中で
第22章 ★清算済み


こっ
こっ
こんな初心者いるかぁ~~!!///

既に無免許で暴走してるじゃないの!!

莉央の腕からすり抜けて、私はその場にヘナヘナとしゃがみ込んだ。


「立てよ先生。恥ずかしいから」
「……誰のせいだと……」
「なんかさっきからスゲー注目されてる」
「……でしょうね……」


莉央に乱暴に引っ張り上げられて、その姿を改めてまじまじと見つめる。


顔が小さい
だから、レイヤー入りの強めのパーマが良く似合う

背が高くてスタイル抜群
服装、カジュアルなのになぜか色気が半端ない

そして、会社では絶対に見せないその優しい笑顔………


「……自信無くすわ」

「何が」

「きっと周りから見たら、何なのあの女~、何様なのあの女~、何であんな女が~って……」

「スゲー被害妄想」

「妄想じゃないのよきっと」

「お前は誰よりもいい女だ。
俺が言うんだから、間違いない」

「………」


………なんか私
ウジウジ悲観して彼氏に慰めてもらうっていう、典型的に面倒な女じゃない?

いや、実際面倒なんだけどさ。
だって、莉央が相変わらずストレートに胸キュンさせるから……


「沙月」

「はいー…?」

「キスしてやろうか」




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