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喘ぐなら、彼の腕の中で
第22章 ★清算済み

……今日1日だけで、きっと一生分の愛の言葉を聞いてしまったんだ。
こんな状況で、溢れる涙を止めることは難しい。
だけど
あなたがそう言ってくれるなら……
「……ありがとう、莉央」
莉央がくれた花束をそっと胸に抱きしめて、私は涙を拭った。
お花はいつか枯れてしまうけど、私の心の中ではずっと咲き続ける。
……ひまわりに似てると言ってくれた、莉央の言葉と共に。
「……こちらこそ、アリガトウ」
「………!」
「その笑顔、今日1日キープしてくれ」
莉央は私の手を取って、そのまま遊歩道を歩きだした。
嬉しくて、楽しくて、足元がふわふわする。
本当に、参ったな……
私はこんなキャラじゃないって前にも思ったけど、結局はこんなキャラなのかもしれない。
莉央といるだけで、手を繋ぐだけで、話をするだけで
初恋をした時のように……ううん、その時以上に胸が苦しくなって、キュンとする。
これから先、ずっと莉央に恋をするような気がするなぁ。
恋の病とは、まさにこのことかしら……///

