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喘ぐなら、彼の腕の中で
第4章 疼く体

「ん、あ……」
「お前がいつも嬉しそうにノロケていた “ 彼氏 ” は
この先もずっと、お前のものにはならないんだぜ?」
「……!」
なんでそんなこと……
まだ分からないじゃない!って言いたいのに
莉央の指が動く度に、愛液の音が部屋中に響くから
恥ずかしくて耳を塞ぎたくなる。
「い、いや…」
「そんなに好きな男が、他の女と寄り添って愛し合ってるのに。
お前は1人で寂しくないの?」
莉央の言葉が、グサッと胸に刺さった。
「……っ」
芹澤さんと亜美が……
そんなの、寂しいに決まってるじゃない。
寂しくて、悲しくて
想像なんて出来ないくらい、苦しくて堪らないよ……
「……沙月、目閉じて。
俺を “ 見るな ” 」
「……!」
「瞼の裏に、隣りに居る男の姿を思い浮かべるんだ」

