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喘ぐなら、彼の腕の中で
第23章 ★極上彼氏

………認定どころか、試験するまでもなく一発合格。
もう、軽くプロポーズじゃないの……
「……泣き虫。
何度も言わせるなバカが」
「………っ」
だって、勝手に溢れてきちゃったんだもの。
普通の男だったら絶対言わない甘い言葉を、どうしてそんな簡単に伝えてくれるの?
「~~私を泣かそうとして、無理して言ってるんでしょ?」
「は?」
「……っそ、そんなセリフ、今時恋愛ドラマにも使わないよ」
涙が止まらないから、つい捻くれたことを言ってしまったけど
莉央は全くもって照れる様子が無い。
「全然?」
「………!」
「俺、全然平気」
莉央はもう一度優しく微笑んだ。
「心の声を言葉にできるのが、嬉しいから」
「………っ」
「……嬉しいんだよ、沙月」

