この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第23章 ★極上彼氏

綾瀬沙月、心肺停止。
原因は、彼氏・宮本莉央の愛を過剰に摂取してしまった為。
………もう、眩暈も頭痛も吹っ飛んだ。
「……莉央……」
握られた莉央の手を、軽く引っ張ってみる。
じっと下から見つめると、莉央も見返してきた。
「莉央ってば」
「なんだよ、もう何もねぇよ。
その黄色の熊で終わり」
「……違う」
ダメなの。
私は我儘だから、こうして手を繋ぐだけじゃ足りないの。
少し力を入れて、さらに引き寄せてみる。
「……ねぇ、お願い」
「ダメ。おとなしく寝ろ」
「ちょっとだけ!」
ガラスビーズとレザーを組み合わせた、3連ブレスレット
それが巻きついた彼の細い手首を、ぎゅっと掴むと
その瞳の色が変わった。
「……俺は、ちょっとじゃ済まねぇんだよ」
「………!」
「これ以上煽ると、本気で襲うぞ」

