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喘ぐなら、彼の腕の中で
第4章 疼く体

「……ん…」
初体験の女の子に語るように、優しい言葉で囁かれて
一変したその穏やかな声に、心臓のドキドキが止まらない。
………怖いって言ったのは
感じ過ぎて、自分が自分じゃなくなりそうだから。
その唇と指に、媚薬でも塗られてるんじゃないかと思うくらい
蕾を吸われて、2本の指が中で動く度に
操られているかのように、快感の渦にのまれていく。
「大丈夫だよ、沙月。
隣りに愛しい男がいるだろ」
「……っ…は、んん…あ…っ」
「俺を芹澤だと思うんだ」
「……そ、そんなの……」
「ドアに鍵が無いのも忘れるなよ。
次の来客が来るまで、あと何分残ってたっけな」
「……!」
声を抑えることに集中していたから、すっかり抜け落ちてたけど
莉央が予約した応接室の使用時間が終われば、総務の子が入ってきてもおかしくない。
「……いいね。
すっげー濡れてきた」
ゾクっとするような、低い声。
私の目からネクタイが外された。

