この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第4章 疼く体

「沙月」
キスの雨が降る。
中心を操る激しい指とは対照的に
苦しさなんて全然無い、優しくて官能的な口づけ。
「そろそろイきそう?」
「……っ あぁ……ん…!」
「気持ちいいんだね、沙月。
お前の中、俺の指を締めつけ始めてる」
「……っ」
「芹澤の声、もっと聞こえてこねーかな?」
………違う
指じゃない。
芹澤さんの存在でもない。
莉央が囁く、その “ 声 ” が
私の体を熱くさせて、絶頂へ導こうとしてる。
「沙月」
「や、あ、…あっ」
奥まで押し込まれた指。
絶妙な力でグシュグシュにかき回される。
もっと
もっと名前を呼んで。
脳まで浸食されて、私はもうそれを望んでる。
……あぁ、もうだめ
頭が真っ白になって
体がその瞬間に向かって、痙攣しだした。
「……っ り、莉央……!」

