この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
喘ぐなら、彼の腕の中で
第4章 疼く体

すると
「……!?」
絶頂の直前で、急に莉央の手が止まった。
……な、なんで……
「やめた」
「……えっ!?」
ふいっと顔を逸らした莉央は
ガクガクと震える私の腰に手を回して、テーブルからゆっくり体を起こさせた。
……はだけたブラウスのボタンを、丁寧に止めて戻されていく。
「……っ」
………唖然として、声が出ない。
直前で終わらされた私の体は、こんなにも火照っているのに
莉央の目の色は、熱が冷めたように元に戻っていた。
「お前、なんでイく瞬間に俺の名前を呼んだの?」
「……!」
「相手が違うだろ。
邪念があって集中できてない証拠だ」

