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喘ぐなら、彼の腕の中で
第4章 疼く体


すると


「……!?」


絶頂の直前で、急に莉央の手が止まった。


……な、なんで……


「やめた」
「……えっ!?」


ふいっと顔を逸らした莉央は
ガクガクと震える私の腰に手を回して、テーブルからゆっくり体を起こさせた。

……はだけたブラウスのボタンを、丁寧に止めて戻されていく。


「……っ」


………唖然として、声が出ない。

直前で終わらされた私の体は、こんなにも火照っているのに
莉央の目の色は、熱が冷めたように元に戻っていた。


「お前、なんでイく瞬間に俺の名前を呼んだの?」

「……!」

「相手が違うだろ。
邪念があって集中できてない証拠だ」



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