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喘ぐなら、彼の腕の中で
第25章 ☆*♪ X’mas short short ♪ *☆

「そうそう、よく分かったね」
答えながら、バッグの中から別の資料を取り出す。
「私も今日は莉央と同じで、会社戻れなくて。
報告したいこと溜まっててさ~」
「……彼氏の部屋で、元彼と堂々電話できるってすげぇな。
しかも楽しそうに」
「え? だって仕方ないでしょ。
曲がりなりにも先輩なんだし」
「………」
「なに?」
「……お前のその切替えの良さ、尊敬するわ」
莉央はハァ~ッとあからさまに溜息をついた。
あら?♡
ドSで無愛想な男が、ヤキモチでも妬いてくれてんのかしら♡
と、聞きたいところだけど、その前にこの資料だけ目を通しておかないと!
「まだやるのかよ。
家に仕事持ち込むなっていつも言ってんだろ」
「あと10分で終わるから!」
「バカみてぇに真面目だな」
「だって繁忙期なんだもの!」

