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喘ぐなら、彼の腕の中で
第2章 私が2番目なの?

* * *
─── ありえない。
そんなこと、絶対ありえない。
給湯室から自分のデスクに戻って
充電していた携帯電話を掴み取って、再びフロアを後にした。
フレックス勤務な上に自由な社風のこの会社では、いつでも好きな時に休憩が取れる。
「と、とにかく落ち着かなきゃ」
エレベーターで屋上に向かう途中、思わずもれた独り言。
言葉とは裏腹に、心臓の鼓動は激しく鳴り響く。
“ 芹澤さんと恋人同士になって3ヶ月♡ ”
亜美の言葉が、頭と心臓を突き刺して………痛い。
痛くて痛くて、堪らない。
………亜美が私に嘘をつくわけない。
それにすごく幸せそうな顔してた。
あの報告はきっと事実なんだ。
だけど
「……じゃあ、私は?」
ありえないよ。
だって
芹澤さんは、私の彼氏なんだもの……

