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喘ぐなら、彼の腕の中で
第4章 疼く体

“ 寂しさを忘れたいなら
ちゃんと好きな相手を想わないとだめだ ”
“ お前の心が芹澤を求めれば求めるほど、俺もお前も気持ちよくなれる ”
………つまり
莉央が私を抱く理由は
私が快楽に陥る顔を見て、快感を得たいからであって
私が莉央に抱かれる理由は
芹澤さんのいない寂しさを紛らわせる為である
─── お互いの目的が一致した、体だけの関係……
“ お前、なんでイく瞬間に俺の名前を呼んだの? ”
〜〜知らないわよ!!
勝手に口が動いちゃったんだもの!
てゆーかなにその最低最悪な発言!
相手が私じゃなくて、莉央を好きな子だったらどんなに傷つくか……
「………」
………抱くことに、心が無いんだ。
変だよ、莉央。
歪んでる。

