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喘ぐなら、彼の腕の中で
第4章 疼く体

「沙月、終日社内業務って聞いてたから、一緒にお昼食べたかったのに」
「……ごめん。
立て込んでて、社食に行く時間がなくて…」
「そっかー、本当に忙しいのね。
体調崩さないか心配だよ」
亜美は私を見上げてにこっと笑った。
……身長165cmの私と、150cmの亜美。
小さくて本当に可愛い。
「外出も多いし、夜勤もあるもんね。
あんまり無理しないでね」
「……うん、ありがとう」
「仕事が落ち着いたら同期会もしようよ。
沙月が来ないと始まらないもん♪」
………ズキンと、心が痛んだ。
亜美はいつもこうして私を気遣ってくれる。
それなのに……
「あ! 薬局寄るんだった。じゃあまたね沙月」
「うん、また明日…」
「そうだ、昨日の話」
お店に入ろうとした亜美が振り返った。
「芹澤さんの話、聞いてくれてありがとう」
「……!」
「沙月にはどうしても伝えたかったの。
それで仕事し難くなっちゃうかもしれないけど……
でも、本当に気にしないでね」

