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喘ぐなら、彼の腕の中で
第6章 ベストを尽くせ


「ガンつけんなよ」


〜〜お前もな!
後輩くんが先にフロアに入っていったので、思いっきり睨みつけた。


「宮本先輩。あまり慣れ慣れしく話かけないでくれます?
社内の人には幼なじみって言ってませんし…」

「幼なじみってだけじゃ無くなったけどな」


扉を一度閉めて通路に残ったまま、莉央はニヤニヤしながら続ける。


「GWがヒマ過ぎて相当寂しかったんだろ。
今週だけで既に2回も…」

「黙れバカ!!」


何しれっと口にしてんのよ!!
聞かれたらどうしてくれるの!?

慌てて周りを見渡したけど
よ、良かった……幸い近くに誰もいない。


「ほっんとにやめてよね!
必要以上に近付かないで!
話しかけてもこないで!」

「機嫌悪。生理?」

「~~違う!!」


イライラしながら再び扉に手をかけようとすると
後ろから莉央の手が伸びてきた。


「なんだ違うのかよ。
じゃあ3回め、する?」


頭の後ろから、低くて色気のある声。


「別の女にドタキャンされたから、今夜空いてるぜ」

「……っ」

「金曜の俺は貴重だから、ご予約はお早めに」




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