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喘ぐなら、彼の腕の中で
第6章 ベストを尽くせ


「~~~!!」


ふっと笑った莉央は、私の横を通り過ぎて営業部へと戻っていった。


あ、あの男~~~!
偉そうな上から目線、いい加減にしてよね!

と、1人で怒りながらも……


「……落ち着け、心臓」



─── 芹澤さんと別れてから
ゴールデンウィークを挟んで3週間が経った。


同日SEXしてしまった莉央と、体だけの関係が続いている。


元々お喋りが好きな亜美のことだから、こうなるだろうと予測はしていたけど。
私に暴露してから、芹澤さんとのノロケ話が止まらなくて

社内ではなるべく避けるようにしてるのに、亜美からメールでの相談や報告が、ひっきりなしに送られてくるのだ。


あなた達の素敵な笑顔を見る度に、私の偽りの笑顔が増えていくって、知らないよね?

もう勝手にすればいいし
忘れてあげるから、私のことは放っておいてほしい。


………だけど

ご丁寧にツーショットの写真まで添付される時もあって。
分かってはいるけどかなり凹む。



だから

亜美から連絡が入る度に

私は莉央に連絡してしまう。


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