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喘ぐなら、彼の腕の中で
第2章 私が2番目なの?

─── 私、綾瀬 沙月(あやせ さつき)
25歳。
都内のインテリア関連の会社に入社して、今年で4年目。
まだまだ下っ端だけど
念願だった店舗開発の仕事に就けて、毎日が充実している……はずだった。
少なくとも、数時間前
同期入社の亜美から、衝撃的な告白を聞かされて
先輩の芹澤さんから、もっと衝撃な事実を突き付けられるまでは。
「よくある話といえば、それまでだけどさ。
彼氏だと思ってた人が、実は自分の仲の良い子と付き合ってるってこと。
でもまさか自分がそんな目に合うなんて」
「俺ビール」
「去年のクリスマスだって、私が彼と一緒に過ごしたのよ?
現場からそのままホテルに直行したの。
だって秘密の恋愛だし。万一社内の誰かに見られたら困るもの」
「あとオリーブと生ハム。
金はこの女が出すから、1番いいやつ出して」
「………」
……この男
私の話全然聞く気ないな?
「……莉央」
右側に体を向けて
彼の首元のネクタイをぐいっと引っ張った。
「〜〜話聞きなさいよ! 幼なじみでしょ!!」

