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喘ぐなら、彼の腕の中で
第7章 涙

……なぜ、聞くの?
わざわざ分ける必要もないのに。
だって私達は
「する為に、逢うんでしょ?」
『……』
「だって……莉央もそうでしょ?」
“ 逢いたい ” 理由は、何とでも作れるけど
少なからず、そう思うには心が………
『……俺は今
お前に逢いたいんだよ』
「……っ」
『だから会社じゃなくていつものBARに来い。
お前の奢りだからな』
私が放心している間に、電話が切れた。
「………」
な、なに……?
胸がドキドキと高鳴って、目がチカチカする。
莉央……言ってることがめちゃくちゃだよ。
あんたは、私の悦ぶ顔と体だけが欲しいんでしょ?
心はいらないって、そう言ったよね?
一体、何を考えているの……?

