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水は低きに流れる
第1章 断われなくて
カチャ・・・
バスルームのドアが開いて、バスローブを着たミサちゃんが顔を出した。
全部聞かれてた気まずさにミサちゃんがまともに見れない。
「ヒデ君・・・ちょっと」
「ミサ」
2人がボソボソと話してる。
きっと、私とヒデさんが思ってた以上の行為をしたからミサちゃんがショックを受けてるんだ。
私なんか呼ぶんじゃなかったって思ってるんだ。
ヒデさんも責められているんだろうな・・・
「愛美ちゃん、ミサがさ」
心の中でミサちゃんに謝りながら、ヒデさんの言葉の続きを待つ。
「俺ばっかりズルいって」
「へ?」
どゆこと?
びっくりしてミサちゃんを見ると、バスローブを脱いでベッドに上がってきた。
色白で胸も大きくて綺麗な体に見惚れてしまう。
「愛美ちゃん・・・」
なぜ、熱のこもった眼差しで私を見ているのでしょうか?
驚きすぎて何も言えない私を優しく包むように抱きしめてきた。
「私としよ?」
完全に許容範囲の出来事に固まってしまう。
ミサちゃんは大好きだし、女の子同士の経験はないけど嫌じゃない。
でも、でも・・・
2人が出来ないからって私が呼ばれた件はどうなってる???
助けを求めるようにヒデさんを見ると、嬉しそうにビデオの録画スイッチを入れていた。