この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
水は低きに流れる
第2章 嫌がらなくて
その日は実家へ来るように母親に言われていた。
「残ってた荷物送って来られても、うちに置くと邪魔なのよね」
半年も経って、私の荷物が出てきたと元夫が送ってきたらしい。
箱の中身は大したものは入ってない。
「捨ててくれればいいのに」
「そういうわけにもいかないでしょ?あと、これ届いてたわよ。住所変更してないの?」
母親がダンボール箱の上に何通かの郵便物を乗せる。
封筒より少し大きめのクッション封筒が目に留まった。
「何?これ?」
封は開いている。
「なんかのCDみたいよ?差出人が男だったから中身開けちゃったけど、ごめん」
「男?」
封筒をひっくり返すと、ヒデさんの住所と名前が書いてあった。
なんだろう?白いディスクにはDVDと小さく書いてあった。
「中身みた?」
「私、CDとかDVDとか機械苦手なの知ってるでしょ?プレーヤーもないのに聞けるわけないでしょ?」
「ま、いいや。晩御飯食べて帰ってもいい?」
「そう思って大目に作ってあるよ」
機械が苦手な両親で良かった。
DVDディスクには『オリジナルは消去しました』とだけ書かれたポストイットが貼ってあった。
封筒をひっくり返してみるけど、他には何も入ってない。
「変なタイトルの曲ね」
「あ、うん。そうだね」
母親はCDだと思い込んでるみたいで、ポストイットの言葉を曲のタイトルだと思ったようだ。
実家の住所しか知らないとはいえ、何送ってきてんだか!
これは、こないだ会ったときのやつじゃないかと私はヒヤヒヤしつつも、そのまま他の郵便物と一緒にダンボール箱に入れて、すぐ車のトランクに入れた。
「残ってた荷物送って来られても、うちに置くと邪魔なのよね」
半年も経って、私の荷物が出てきたと元夫が送ってきたらしい。
箱の中身は大したものは入ってない。
「捨ててくれればいいのに」
「そういうわけにもいかないでしょ?あと、これ届いてたわよ。住所変更してないの?」
母親がダンボール箱の上に何通かの郵便物を乗せる。
封筒より少し大きめのクッション封筒が目に留まった。
「何?これ?」
封は開いている。
「なんかのCDみたいよ?差出人が男だったから中身開けちゃったけど、ごめん」
「男?」
封筒をひっくり返すと、ヒデさんの住所と名前が書いてあった。
なんだろう?白いディスクにはDVDと小さく書いてあった。
「中身みた?」
「私、CDとかDVDとか機械苦手なの知ってるでしょ?プレーヤーもないのに聞けるわけないでしょ?」
「ま、いいや。晩御飯食べて帰ってもいい?」
「そう思って大目に作ってあるよ」
機械が苦手な両親で良かった。
DVDディスクには『オリジナルは消去しました』とだけ書かれたポストイットが貼ってあった。
封筒をひっくり返してみるけど、他には何も入ってない。
「変なタイトルの曲ね」
「あ、うん。そうだね」
母親はCDだと思い込んでるみたいで、ポストイットの言葉を曲のタイトルだと思ったようだ。
実家の住所しか知らないとはいえ、何送ってきてんだか!
これは、こないだ会ったときのやつじゃないかと私はヒヤヒヤしつつも、そのまま他の郵便物と一緒にダンボール箱に入れて、すぐ車のトランクに入れた。