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水は低きに流れる
第2章 嫌がらなくて
実家でご飯を食べている間、ずっと落ち着かない。

多分、100%、あのDVDはあの時に録画してたビデオだ。

あの時の私はヒデさんにフェラして、ミサちゃんと・・・


「・・・・・・」


思い出すだけで恥ずかしくなる!

うちに帰ったら、すぐに捨ててしまおう!

この段ボールの荷物と一緒に明日のゴミの日に捨てちゃおう!

ヒデさんにも連絡がつかないし、どうせ2人には会えないんだからいいよね。


「どうしたの?」

「あ?なんでもない!なんか疲れたみたいで・・・」

「ご飯食べたら、帰って早めに寝なさいよ」

「うん、そうする」



実家から戻ると、ヒデさんから送られてきたDVDを前に悩んでいた。

捨てる前に見るべきか・・・どうすべきか・・・

見て見たいという好奇心もあるけど、やはり見る勇気はなかった。




結局、ゴミで捨てることも出来ずに入っていたクッション封筒に入れて棚に置いた。


『おかけになった電話番号は・・・』


ヒデさんには電話は繋がらない。

とりあえず保留にして、そのうちにゴミで捨ててしまおう。
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