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水は低きに流れる
第2章 嫌がらなくて
頭に置かれてた手が優しく撫で始めた。

「お前・・・誰でもいいのか・・・」

少し胸がずきっとした。

元夫にしか知らなかったのに、ヒデさんに頼まれたからって好きでもないのに口でして、岩崎さんにも逆らえずにまたこうしている。

でも、誰でもいいわけじゃない。

咥えたままで首を横に振る。

「ふ・・・、俺は誰にもこんなことさせないけどね」

そういう言い方は狡い・・・

特別っぽい言い方をされると勘違いしそうになる。

岩崎さんが私なんかを相手にするわけがない。

「・・・嫌じゃないから・・・」

それだけしか言うと、再び口に深く含んで根元から丹念に舐めていく。

時々、漏れる鼻に抜ける息が聞こえるたびに胸が熱くなってドキドキしていた。


「・・・んっ」

舌先で敏感になってる先端を嬲って、唾液を絡ませて喉奥まで頬張る。

喉を使って扱くようにしていくと、岩崎さんの指に力が入った。

「・・・やばっ・・・、気持ち良すぎ・・・」

私の頭を抱え込むように腕に力が入って小さく呻ると口の中に生温かいものが吐き出された。

頭を離そうとする岩崎さんに構わず飲み込んで、最後まで吸い上げるように舌で舐め取った。

「全部飲みこんだ?」

コクンと頷く。

「平気?」

「・・・岩崎さんの、だから・・・」

「それって、俺のこと好きってこと?」

「ごめんなさい・・・」


下を向いて顔が見れないでいる私を岩崎さんはやんわりと包むように抱きしめた。


「どっちの意味の『ごめん』なんだよ」


少し良い匂いがする。

この匂い好きかも・・・と思ってるうちに答えそびれてしまった。





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