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水は低きに流れる
第1章 断われなくて
あれ?って思ったのはテーブルに座った時。


当たり前だけど前は男女で並んでた。

だけど、3人になっても2人と私で別れるもんだと思ってたら、ミサちゃんが私の隣に座った。



「何食べる?」



なんでか近い。

ミサちゃんて、こんなにスキンシップを取る人だったかな?

ヒデさんはニコニコと笑って私達を見てる。

きっと、私の気にしすぎだよね?






次に違和感を感じたのは、食事が終わって車に戻った時。

今まで助手席に座ってたミサちゃんが後部座席の私の隣に座った。

車はなかなか発車しない。



「愛美ちゃん」




ヒデさんが前を向いたまま口を開いた。




「あ、さっきさ、ヒデさんがお金払ってくれたんでしょ?ごめん、いくらだった?」

「いいよ」

「よくないよ。奢ってもらうの悪いもん」



なんか変な空気を感じ取って、必死に話かけてしまう。




ギュッ!


突然、ミサちゃんが私の手を握ってきた。

ビックリして思わず動きが止まる。





「え?・・・な、何?」

「愛美ちゃん」




ヒデさんが思いつめた声で言った。





「これから俺達とラブホに行ってほしいんだ」



何を言ってるんだろう?

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