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水は低きに流れる
第2章 嫌がらなくて
岩崎さんが帰る頃には深夜近くになっていた。
「明日も来ていい?」
「どうぞ」
玄関先で靴を履いて立ち上がると、私の頭をポンポンと撫でると優しく微笑んだ。
名残惜しく下りてきた手が頬に触れて離れた。
さっきまで吸ってたからか、少しだけタバコの匂いがする。
「良かった。じゃ、また」
「あ、はい」
ドアが閉まるまでドキドキしていた。
完全に恋してる状態じゃない?
触れられた頭を触る。
「・・・明日」
声に出して改めて今日の急接近を思い返した。
あんな恥ずかしい姿見せて、岩崎さんとエッチしてしまったんだ!
何度もイカされて・・・すごく気持ち良かった。
しかも、好きって言われた/////
これって、つき合ってるってやつ?
明日、バイトでどんな顔して会えばいいんだろう?
顔が緩んでいくのが止められない。
ふわふわした気持ちのまま部屋へ戻る。
ベッドに力なく座ると、さっきまでの出来事が思い返されてしまう。
顎から口元のラインが好き。
薄い唇って好き。
耳元で低く掠れた声で囁かれるのも好き。
その日はなかなか寝付けれなかった。