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水は低きに流れる
第2章 嫌がらなくて
岩崎さんという人がわからなくなってきた・・・。

優しいかと思ったら偉そうだし、誰もいないとこではキスしたくせに仕事中は目も合わせてくれない。

いちいち気持ちが上がったり下がったりしてる。

バイトから戻って部屋を掃除して、晩御飯を作って、シャワーを浴びて着替えをして待ってた。

そんなとこをつけ込まれてしまった。


「で?何?お前、俺とヤリたかったの?」

「あっ・・・、ふぁ・・・っ、んっ」



ご飯を食べ終わって皿を下げようとしたら、岩崎さんにその手首を掴まれて引き寄せられて、抱きしめられて、濃厚なキス、服の中に手を突っ込まれての愛撫 ←今ここ


向かい合せで椅子に座った岩崎さんの足の間になんとか立っている私。


「こうなるの分かってたろ?」

「だって・・・、んっ」

「もしかして、こうされたかった?」


岩崎さんを意識しすぎてか、体中が触られるたびに肩が跳ねる。

頭の後ろがぼんやりしてきた。


「ん?」


息がかかるくらい間近で聞かれると雰囲気に流されていく。



「・・・うん」


コクンと頷くと、さらに引き寄せられて求められるままに唇を重ねた。

舌を絡めて吸い上げられて、口腔をなぞられると立っていられなくて岩崎さんを抱えこむように抱きしめる。


「クスッ、ベッド行こうか?」


おいで、と手を引かれるままにベッドへ連れていかれる。

ベッドの上に座ると岩崎さんが手提げバッグを手にしているのが目に入った。


「服、脱いで」

「え?それは?」

「裸になって」


手提げのことは聞こえなかったように言った。

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