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水は低きに流れる
第3章 流されやすくて
「じゃあ、裸になって」
誰も了承した覚えがないのに、あたりまえのように言われた。
「いや・・・あの」
「いいから服脱げって言ってんの」
「あ、・・・はい」
私のバカバカ!なんで言う事聞いちゃうかな・・・
岩崎さんから少しキツめに言われると逆らえない。
惚れた弱みなのか、威圧感なのか・・・
で、やっぱり岩崎さんは服を着たままで私1人だけ全裸の状態。
「え?」
後ろに回ったと思ったら視界が塞がれた。
さっき見せられたアイマスクを付けられた。
隙間から見えるのかと思ったら、ちゃんと真っ暗になるように作られていた。
最近の安眠グッズって良く考えられているんだな・・・
でも、視覚を奪われるのって何か不安な気持ちになる。
「?」
手を取られてビクッてなった。
両手首をまとめられて、多分さっきの黒テープだと思われる物で緩めに巻かれた。
伸縮性がある素材で粘着性はなく摩擦でくっついたのか短い時間で簡単に手の自由がなくなった。
リボンと違って取ろうとしても取れない。
「縄が良かったんだけど、俺縛ったことないから時間かかってシラけるのもどうかと思ってさ。調べたら、このテープ見つけたんだ」
次にそのまま拘束された両手を頭の上に上げられて、新たなテープが胸の上下にテープが巻かれた。
「跡も残らないし、拘束気分も味わえて簡単」
いや、そんな製品説明紹介みたいな言い方されても、この状況の不安が消えるわけでもなくビクビクとしながら様子を伺っていた。