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水は低きに流れる
第4章 流されるまま
1人降りて、しばらくして1人降りていく。

やっぱりあのカクテルはノンアルコールだと思ったけど、間違えてアルコールの方を頼んだのかもしれない。


「ふぁ・・・っ」


さっきから欠伸が止まらない。

車の振動がすごく気持ち良い・・・



「・・・じゃあ、お疲れ様~」



バタンというドアの音で目を開いた。

うっかり眠ってたみたいで乗せてもらっているのは佐藤さんの友達と私だけになってた。



「愛美ちゃん、前に来る?その方が降りやすいでしょ?」

「あ・・・はい」



いつの間にか佐藤さんのお友達は助手席に座ってて、セカンドシートは空いていた。

私は座席を倒して前に移動した。

最後は私になったんだ。


外の景色を見ても、見慣れない場所でどこなのかよく分からない。


さっきより佐藤さんの友達の顔が対向車のヘッドライトでよく見えた。



「よく眠ってたね」

「あ、すみません」

「疲れてるのかな?」



この話し方も元夫に似てるかもしれない。

振り返った顔が本当に似ててドキドキするのが止まらない。

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