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水は低きに流れる
第5章 流れを止めて
すんなり出て行った岩崎さんの態度は、私に言うほど想いはなかったという現れ。
病気か心配して来てくれたけど、そこまで私に思い入れはなかったんだ。
そのことも悲しくてたまらない。
バッグの携帯を出して着信を見ると、昨日の深夜と今朝に岩崎さんから1回ずつ。
「・・・っ」
ベッドで布団に包まって泣き続けた。
アキちゃんも佐藤さんも言ってた。
バツイチだから手軽でちょうどいいみたいな言い方、きっと岩崎さんも同じだったんだ。
ベッドの側にある岩崎さんが置いていった手提げ袋が目に入る。
見てると辛くなりそうでクローゼットの中にしまいこんだ。
(『俺のこと嫌いになった?』)
・・・きっと昨夜のことを知ったら軽蔑される。
ヒデさん達とのDVDの内容なんて比じゃない。
(バイト先も変えて、引っ越したい)
離婚して実家へは帰らず、自分の貯金と親の名義で古いけど安いマンションに借りれたけど、フリーターの身としては家賃と生活にたちまち困る。
バイト先はともかく、引っ越しはどう考えても今は無理。
病気か心配して来てくれたけど、そこまで私に思い入れはなかったんだ。
そのことも悲しくてたまらない。
バッグの携帯を出して着信を見ると、昨日の深夜と今朝に岩崎さんから1回ずつ。
「・・・っ」
ベッドで布団に包まって泣き続けた。
アキちゃんも佐藤さんも言ってた。
バツイチだから手軽でちょうどいいみたいな言い方、きっと岩崎さんも同じだったんだ。
ベッドの側にある岩崎さんが置いていった手提げ袋が目に入る。
見てると辛くなりそうでクローゼットの中にしまいこんだ。
(『俺のこと嫌いになった?』)
・・・きっと昨夜のことを知ったら軽蔑される。
ヒデさん達とのDVDの内容なんて比じゃない。
(バイト先も変えて、引っ越したい)
離婚して実家へは帰らず、自分の貯金と親の名義で古いけど安いマンションに借りれたけど、フリーターの身としては家賃と生活にたちまち困る。
バイト先はともかく、引っ越しはどう考えても今は無理。