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水は低きに流れる
第5章 流れを止めて
仮病を使って月曜日は休んだ。

お腹も空かないからぼんやりしてると、昼過ぎにチャイムが鳴った。


ピンポーン、ピンポーン


ドアの覗き穴を除くと、まさかの岩崎さん!

慌ててドアを開けた。


「え?仕事はどうしたんですか?!」

「早退した。入るぞ」

「え?えっ?」



靴を脱いでドカドカと勝手に部屋に入って、いつもの定位置の場所に座った。

私はどうしていいやら分からずに部屋の入り口で立っていた。



「来い!」



岩崎さんは怒ってるみたいで顎で側に来いと促した。


「え・・・でも・・・」


いつもと違う様子と、もう会わない言ったことを関係なく、しかも突然やってきた岩崎さんに私は動揺を隠しきれない。


「いいから、来い!」


なんだかイライラしてて、すごく怖い。

恐る恐る近寄る。



「お前の口から昨日あったことを言え!」

「え・・・?」



昨日・・・?昨日は・・・



「1日寝てて、岩崎さんが見舞いに来て・・・」

「その前!!」

「・・・っ」


な、に・・・?岩崎さん、何を知ったの・・・?
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