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私の中のおっさん
第1章 巨人女から 叔父様との関係を強要されて――
「……はいはい……。じゃあ、ねねの腕を離して貰えるか?」
「ん? あ~~、はいはい」
最早、叔父の巧みな愛撫に虚脱状態のわたくしから、あっさりと手を退けた菊。
「ねね。叔父さんの首に腕を回してごらん。……うん、良い子だね」
促された通り、自由になった両腕を叔父へと伸ばせば、
そう褒め言葉と一緒に、わたくしの躰は叔父の太ももの上へと抱き上げられていた。
自分の脚の間に叔父を跨いでいる、とんでもない恰好なのに、
「あ……、叔父、さま………」
そのまま、ぎゅうと広い胸の中に抱き締められれば、
まるで麻薬の様な、心も躰も満たしてくれる何かが、全身にじんわりと拡散していき。
「~~っ 気持ち、い……。……あっ や、やだっ」
(わたくし……っ なんて、はしたない事、を……っ)
思わずぽろりと零れた本音。
嫁入り前の子女が、異性――しかも叔父に抱き締められ、
「気持ちいい」と漏らすなど、絶対にあってはならない醜態なのに。
激しく自己嫌悪に陥った わたくしだったが、
「かぁあ~わいい~~っ!!」
菊はそう大絶叫して、何故か身悶えしていて。
「ねね。気持ちいいね?」
叔父は叔父で、何だか途轍もなく幸福そうな声で、そう耳に吹き込んできて。
「………………っ」
素直にこくりと頷けば「良く出来ました」とばかりに、更にきつく抱き締められた。
うっとりと叔父の抱擁に身を委ねていると、
制服の裾から、大きな掌が背中に差し込まれていき。
「細いな……。まだ全然少女なのに……。ごめんな、こんなオヤジが初めての相手だなんて」
そんな謝罪の言葉を口にする叔父に、
わたくしは何だか、凄く寂しくなってしまった。