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私の中のおっさん
第1章 巨人女から 叔父様との関係を強要されて――
どこか感情を押し殺す様な叔父の口ぶりに、思わず胸に押し付けていた顔を持ち上げれば、
熱く潤んだ瞳で見下ろしてくる叔父と、目が合って。
「……――っ」
白セーラーの裾から差し込まれていた両の掌が、
縦横無尽に 私の肌を撫で擦り、まさぐり。
わたくしは 熱い吐息を零しながら、じっと叔父の顔を見つめていた。
「ふうん。背中って、確かにあんまり愛撫されること、ないよね~? ねねちゃん、気持ちいい?」
問い掛けられたその言葉に、わたくしは何故か素直に頷いていた。
叔父の掌は、気持ち良い。
叔父の体温は、心地良い。
何一つ、嫌だと思う感情は、
もう わたくしの中には存在していなかった。
まだ幼さを滲ませる薄っぺらい背中を、愛おしそうに撫でてくれる叔父。
肩甲骨の際を辿っていたその手が、
やがて、背骨の輪郭1つ1つを、指先で辿り始めた。
「あっ え……っ そ、そんな……っ」
何で?
どうして?
ただ、背筋を上から辿られているだけなのに。
わたくしの腰は、叔父のスラックスの太ももの上で、わなわなと戦慄いていて。
「うわあ、良さげ~~。ねねちゃん、そろそろ濡れてきたんじゃない?」
「え……?」
(濡れる……? 濡れるって、何が?)
「もしかして知らない? そっかあ、筋金入りの処女っていうか、お嬢なんだねえ~~。あのね、オンナは気持ち良くなると、あそこが濡れてくるの。オトコを受け入れるためにね」
菊の説明に、わたくしはようやく思い至った。
叔父がわたくしに触れる度、何故か疼く恥ずかしい場所。
意識を向けてみれば、確かに、
下着が触れるその場所は、熱くぬめった液体状のものに濡れていた。
しかも、今まで気付かなかったのが不思議なくらい、
だいぶ ぐっしょりと。
「……~~っ」
(じゅ、準備って、この事たっだのね……)
女が男を受け入れるための準備。
わたくしが叔父に、初めてを捧げるための、その準備。